「……え」



ゆ、有効って…




顔をあげる。



薄闇の中、京星くんの瞳とぶつかった。







「俺は、あの頃の俺を超えられない?」







京星くんの真剣な眼差しにのまれて声が出ない。




京星くんは私の初恋の人。





でも、今好きなのかと言われたら






今、昔みたいな気持ちで好きなのかと言われたら…







『ねーさぁちゃん。大きくなったら…ぼくのお嫁さんになってくれる?』