え。 「帰っ…帰ります!てかいいの!?」 「いいよ。むしろ帰りたいっていうか」 仏頂面のまま京星くんが私を見る。 「…嫌?」 「な、わけないじゃんっ!」 ブンブン首を横に振ると、京星くんがふはっと笑った。 「よかった」 京星くんといるとドキドキするけど、なんか、ほわんってする。 でも改めて、なんかすごいよね。 保育園の頃好きだった子と十数年後、こうして再会して、一緒の学校に通ってるなんて。