「京星くん!?」 「は…もう帰ったかと思った…」 息を切らせた京星くんが、私の隣に並ぶ。 「…なに勝手に帰ってんだよ」 「…あ。ごめん!そっか、練習見させてもらったのにお礼も言わず失礼だったよね…でも部活の後に押しかけるのも迷惑かなーとか思…」 「じゃなくて」 京星くんが、あー、もう。と頭をガシガシかいた。 「…一緒に帰るんじゃないのかよ」