「見た!?今の!?」



「なんかヤバかったー!」




近くの女子の会話にうんうんと頷く。



やばいよ。


バスケわかんないからうまく言えないけど、やばかったよ…!





同じチームのタクミ先輩が京星くんの肩を労うようにたたく。



軽く頷いた京星くんがチラッ…と、



一瞬、私を見たような気がした。




「ねぇねぇ今きょうせいこっち見たよね!?」



「やだー目ぇあったー♡」




あ、私じゃなかった。恥ずかしい。