「………“ハヅキ”……?」 無意識のうちに唇から零れ出た名前。 たぶんすっごく小さい声。 でも、イケメン転校生にはしっかり聞こえたらしい。 すごく―――すごく嬉しそうな顔で、笑った。 「やっと思い出してくれたね、 さぁちゃん?」