ガーン。



ショックを受ける私にイケメン転校生が言う。




「よかったねー。これで破局?」




どうでもヨサソーな棒読み口調。





「っ!?」





イケメン転校生に近づいて、軽く緩められているネクタイをグイッ!とつかみあげた。




「どういうつもり!?渓渡が見てるの気付いててキスしたでしょ!?」



「うわ。暴力的なとこは相変わらずなんだねー」



「は…?」





“相変わらず”…?





イケメン転校生が私の手を振り払って立ち上がる。





「すぐに手をあげるのはよくないよ?さぁちゃん?」





“さぁちゃん”…?