「……は?」
どうでもいいことのように付け加えられた情報。
でも全然どうでもよくない。
「…なに言ってんの?」
「なにって?戸田渓渡について、俺が仕入れた情報」
「それデマだよ!
た、たしかに弥佐ちゃんと渓渡は仲良いけど…浮気なわけないじゃん!」
選手とマネージゃーで仲がいいだけ。ただそれだけ。
「ふーん?たいした自信だね」
「だって、渓渡は私と付き合ってるもん」
「は、まったく浮気しない理由になってないよ?それ」
笑顔のイケメン転校生にバカにされてる気がして、イラッとした。
「渓渡は私のことが好きだもん!」
「へぇー?そのわりに、昨日俺が早見さんに目の前でベタベタしたときも、全然焦ってなかったみたいだけど?」
「それは…渓渡は怒ると黙っちゃうから…!」
「俺にはどうでもいいように見えた」
もうっなんなの!?何でそんなに浮気説をおしてくるの!?