京星くんも頑張ってるし。私もがんばろ!
この調子でハヅキに勉強教えてもらってたら、もしかして人生で最高得点狙えるんじゃ!?と意気込んでワークを解いていると、
ふっとハヅキの手が視界に入ってきて、私のシャーペンを握る手を包んだ。
…は。
顔を上げると、笑顔で私を見つめてるハヅキ。
「…な、何か?」
「ん。別に?」
いや別にって。
「…勉強できないんですけど」
「シュウチュウしてるねー」
「ハヅキがこれやれって言ったんじゃん」
「だねー。けどムカつくね?」
ギュッとハヅキの手に力がこもる。
「さぁちゃんが全然こっち見ないっていうのも」