「ま、守る…?」



じわじわと顔に熱が集まってくる。


だ、だって。男子からこんなこと言われた経験ないんだもん。


冗談だとは分かってるけど!




「…だ、だいじょーぶ!私守ってもらえるようなキャラじゃないしさー」


「キャラとかじゃねーだろ」


「え?」


「だって彼女じゃん紗英。俺の」





それは私が依頼したニセモノの“カノジョ”。





だけど。なんか。なんでか。






優しい笑顔で私を見つめる京星くんに、とんでもなくドキドキしてる。