なんて危険で悪魔的な代物なんだコレは。
「おっ…いしすぎる…!」
フワッフワのパンケーキにこれでもかというくらいたっぷりかけられたハチミツと、ホイップクリーム。
極甘…!
食べながら身悶えする私をじっと見つめてる京星くん。
「あ、京星くんも一口食べるっ?」
京星くんの前にはブラックコーヒーのみ。
「…や、いーよ。俺甘いモン苦手」
「そうなの!?たまごタルトは好きなのに!?」
「…あれはいいんだよ」
「そうだったんだ…」
それなのにこのお店に入ろうって言ってくれたの!?
「ほ、ほんとごめん…なんか…」
「いーよ」
ふっと京星くんが切れ長の目をさらに細めた。
「食べてる時の紗英、面白いし」
「え」
面白い…!?