「ペアリングか…
俺そういうのあんまり
好きじゃないんだよね」


准くんは私に
僅かな希望さえ持たせて
くれないんだ


「でも、記念日と言ったらやっぱりペアリングが定番じゃない」


それでも今回は
簡単には引きたくない


なのに准くんは私の心に
また傷を刻んだ


「そういう指輪とかって
相手に束縛されてるみたいで嫌なんだよね
俺、束縛されるの大嫌いだから
指輪は結婚の時だけで十分」


じゃあ私は准くんから
指輪はもらえないんだね

将来あなたの家族になれる
のはきっと私じゃないから