〜奈緒子side〜



「俺達も前に進もう?
お前があの時思ったように
俺達が一緒にいても
ただ傷を舐め合うだけ
なんだよ

それでもお前が望むなら
俺はお前といる」



准の言葉が頭の中で
響く


事故のことは

本当は准のせいじゃないし
准のこと責めてなんてない


ただ怖くて…
この先こんな体の私を
愛してくれる人がいるのか

それが不安で
准にすがりついていたかった


優しい准なら
きっと側にいてくれるから