エレベーターで
最上階に着くと目の前に

Private Beach

というレストランの看板
が見えた


他にレストランはないから
ここだろう


暗い店内を進むと
奥にキチンとスーツを
着た准くんがいた


私は慌てて駆け寄る


すると

「すごい似合ってる
それは俺からのプレゼント」


そう言って准くんが笑った

「え!?
でも、記念日って言っても
まだ半年だし…
こんな素敵なプレゼント…」


「俺がしたかったんだ」


私の言葉を遮る様に
准くんが言った


私は嬉しすぎて
涙が出てきた
うざいって思われたくなくて
慌てて拭き取ろうとしたら

「泣くなよ笑
俺は泣く女は嫌いだよ」


そう言って准くんが優しく
抱きしめてくれたんだ