そう言って1年生を先に帰らしてあげた。



全ての書類生理が終わり、
帰る身支度を整えても



噂の御子息が自習室から出てくる様子は無かったから、叩き起こしてやろうと自習室にいってみると




「あ、、。」




また先に声を漏らしてしまったのは
見覚えのある人だったから。




数日前、雨の日に旧校舎で泣いていた彼だ。






私は知っている人気分だが
彼は私のことを知らないだろうから




そっと彼の肩を叩いて



「あの、、図書室締めるんで起きてもらえますか?、、、。」





「、、、ん?」