「.......杉田さんの居場所わかったら教えてあげるから。協力してあげる。」




柄にもなくボソボソと喋る彼女を不思議にも思ったけど



まぁ、使える人間はいる方がいいかと
お互いの電話番号を交換した。




用事は済んだからと今度こそ帰ると
彼女の家を出ていけば
ポツポツと雨が降り出したいた。



「もう、泣いてないの?」



見送りに出てきた彼女が
雨を見ながら俺に尋ねる。




「ヤクザには似合わないから。」