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あの日以降、彼が学校に現れる事はなかった。



蓮から聞いた話によると学校を辞めたらしい。




私が焚きつけたせいかなとか
色々思う節はあったけれど、




所詮、連絡先も知らない学校でしか会わない
顔見知りレベルの関係だ。



一方的でほんの些細な間の片想いってだけ。



私のいつもの客観視する性格のせいか
深く傷ついてはいない。




どうせ直ぐに諦められるし忘れるだろう。





そう自分で自分を言い聞かせる。





だけど一つだけ、


ひとつだけ正直に言うなら




今度恋をする相手には連絡先くらい
尋ねておこう...





どうやら思いのほか
私の心は乙女チックなのかもしれない。