「迷惑…だった?」


そうだよね…こんな風に突然あがりこんで、嫌なのかも。



立ちあがろうとすると…。



「俺が勉強好きじゃないって知ってる?」



そう言いながら、どさっと隣に座ってきた。



わぁっ…。



怒られる!?



「し、知らない…」



「兄貴に、勉強教えてやれとでも言われた?」



「教えるとかじゃなくて、一緒に勉強したらって。あっ…そうなの、うちのお隣が建て替えをしていて…音が、響くから…」



苦し紛れに出たのはそんな言葉。



建て替えで音がしているのは確か。



そこまで気にはならないけど、この際理由にしちゃおうかな。



「…へぇ」



ちょっ…と。



あれ…。



律くんはじっと私の顔を見つめ、少しずつ顔を寄せて来る。



え…えええっ。