第3節 再開

長かった夏休みが終わり、今日からまた憂鬱な学校の始まりだ。あの日から彼女と再会することは無かった。これといった友達もいなかった俺は、残りの夏休みに何かをする訳でもなく、ただダラダラして過ごした。だが、学校がある時とは違い、開放的な気分でゆったりと羽を伸ばすことが出来た。俺の自由を制限する校則という名の、学校社会のルールから一時的ではあるが、解放されたからだ。