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「夜瀬くん!私たちとバドミントンやろ!!」
「二ノ宮くんと旗本くんはバスケやろ!!」
「私ね!どうしてもバスケでシュートができなくて…教えて!!」
4時間目の体育は……
まさかの1組との合同授業。校内の先生が何人かインフルエンザにかかっているせいで、授業変更があり……合同になったみたいだ。
詩優、竜二、倫也はとうと、女の子たちに囲まれていて言い寄られている。
詩優の可愛い可愛い彼女がここにいるのに、よくもそんなに堂々と詩優に近づけるわね。
ベタベタと触られているのは詩優だけではなく、…竜二と倫也も。倫也はいつも通り楽しそうに女の子たちと話している。
竜二を囲む女の子たちの中には、よく見ると朝私を呼び出したツインテールの女の子がいた。頬を赤く染めて、竜二の腕をつかんでいる。
それを見た瞬間ズキンと胸が痛んだ。
…竜二と同じで、1組だったんだ……。
クラスでの竜二を知ってるってことね。
女の子のジャージの左胸には“吉田(よしだ)”と名前が書かれていた。
名前、吉田さんっていうんだ。
じっと見つめていたら、バチッと目が合った。
竜二の腕を掴んでる、吉田さんと……。