まぁ、あんまり私も人のこと言えないのかな。
花莉の下駄箱にラブレター入れたし。




私が女じゃなかったら確実に殺られてるかも。





なんて思っていたら、

キーンコーンカーンコーン

とチャイムが鳴り響く。



担任の先生が教室に入ってきて、教室内にいるみんなが席につく。

そして、チャイムが鳴り終わるのとほぼ同時に







「セーーーーーーーフ!!!!!」




大声でそう言って、長い髪を乱しながら走って教室に入って来た人物。
その騒がしい人物は……明日葉だ。




「友利。今日は確かにギリギリセーフだが、今月あと1回でも遅刻、欠席をすると放課後居残りでトイレ掃除だからな。忘れるなよ?」




わかったら早く座れ、と担任が言うと明日葉は「わかってるわかってる!」と返事をして自分の席に───私の前の席へと座った。




それから始まった朝のホームルーム。
明日葉は早くもウトウトしているようで、頭が下がっていた。




…寝るの早すぎよ。
なんて思いつつ後ろで明日葉の長い髪をクシで整えていた私。