私の方も表情が固くなる。

「相手にそう、思わされているような気がするんだ…」

 そしてカッとなった私。

「ちょっと! それって偏見!」

「偏見?」

 お姉ちゃんは冷静だ。

「ハリスを偏見な目で見ている!」

「そうじゃなくて」

 お姉ちゃんが意見を言おうとする前に私が喋る。

「見ているよ! 見ている! ハリスの事が気に入らないって顔をしているし!」

私があまりにも興奮するから、お姉ちゃんは呆れ顔を見せた。
 動揺する事なく私を落ち着かせる。