「愛している?」

「もちろん」

「本当に心から愛してるのかなー?」

「愛してるよ。とても愛してる」

「…愛してる」

 目を閉じ、固い表情を見せるお姉ちゃん。

「どうしたの?」

「お姉ちゃんの偏見かもしれないけど…」

 私とハリスとの関係がお姉ちゃんには不自然に思えるのだ。
 ハリス自身の紳士的な振る舞いと笑顔を目の当たりして違和感を抱いていたらしい。