ふと、お姉ちゃんは部屋にハンガー掛けしていた私のデート着をチラッと見た。
 この前、ハリスに買ってもらったばかりのお嬢さま高級ブランド服だ。

 何だかお姉ちゃん、洋服を見てあまりイイ顔しないようだ。

 気に入らないのかな?

 しばらくジッと眺めた後、軽くため息吐いた。
 そして口を開く。

「堀田ハリスって言う男の子の事なんだけど」

「ハリスがどうかした?」

「アンタ、彼の事をどう思っているの?」

「どう思っているって…、好きだよ」