俺を無視するのは何か事情が有って、そう言った行動に出たんじゃないかって凛は思っているのだ。
　これからどうなるかは分からないけど、俺と真由の関係は完全に切れる事はないらしい。

　凛の質問に俺は自分の思いを話した。

「今しばらくは様子を見てみようと思うんだ。俺の方から、あーだーこーだと言っちゃうと真由を刺激させてしまうから…ソッとしておこうと思う」

「そう」

「凛って俺の事、心配してくれるんだな？」

「翔平の事が好きだからね」

　再び俺は紫葵に抱擁された。