「あまりないです! 合わせてもせいぜい睨まれるだけ!」

 つい敬語使っちゃった。

 美咲ヶ丘さん再び笑顔。

「じゃあ、口は利いてくれる?」

「文句言われるだけ」

「隣同士、一緒の席だったのに真由の方が席代わったってホント?」

「…ホント」

 ココで美咲ヶ丘さんは呆れ顔でため息吐いた。

「完全に距離を置かれちゃってるぅ〜。もう翔平はフラれたって事じゃなーい?

「そう…だよね」

 バシン!

 今度はいきなり俺の腕を手で叩いた。