「そうだよ」

「4組に“みさきがおか、りん”って言う名前の女のコはいないハズだけど」

「……え?」とポカンと私の顔を見る翔平。

「私は4組女子の名前と顔を大体、覚えているけど…美咲ヶ丘凛って言う名前だけは聞いた事ないんだけどなー」

「そ、そんな馬鹿な…」

「夢でも見たんじゃないの?」

「夢じゃねーよ! 実際に俺、美咲ヶ丘凛ってコと付き合っていたんだから!」

「ホントに?」

「ホント」

「変だなー」