真由は落ち着いた様子で堀田に話しかけた。

「ねーハリス? じゃなくて…堀田くん?」

「エレナ…」

「もう一度、天崎くんに魔法をかけてみて?」

「もう一度?」

「うん、もう一度ね」

 言われるがままに堀田は杖を使って俺に魔法をかけた。

「ウワッ! …え?」

 又、俺は硬直状態にと思ったけど何ともない! 
 フツーに身体は動く。

「何だいこれ!?」

 堀田の表情が変わった。