身体を震わせながら、ゆっくりと立ち上がる堀田。
 俺は更に殴ろうとしたら横から誰かが俺の腕をつかんだ。
 何と真由じゃないか!

「ケンカはダメだよ翔平!」と凛とした表情で一言、言葉を発する。

「ま! 真由!?」
「エレナ!?」

 俺と堀田が2人同時にハモった。

「もー終わりだよー!」と呆れ顔の真由。

「エレナ! これはいったい、どう言う事なんだ!?」

 それまで一緒だった真由がドロドロに溶け出して魔人形状態となり、別の所から真由が現れた。
 まるでマジックショーでも行われたような思わぬ変な展開に堀田も戸惑っている。