とにかく俺は必死だ!

 このままだと俺は刄の餌食になってしまう。

 この場で無残にも血に染まってしまうのだ。
 エイルさんに早く駆け付けて来る事を祈るだけだ。
 勢いで俺、1人でココに来てしまった事を非常に後悔している。

 わざわざ死ぬ為に来たようなものだから。

 ふと、俺はある人物を頭に思い浮かべた。

 美咲ヶ丘凛!

 アイツだ!

(凛! 助けてくれー! 殺されるー!)との中で目一杯叫ぶ俺。

「りーん!」と俺は声を大にして叫んだ。