「ハハハ! 君がそう言うなら好きなようにするとイイよ」

 堀田はためらう事なく剣を真由に手渡した。

「真由!?」

 剣をマジマジと見つめ始める真由の表情に俺は震えた。

 ギラッとした鋭い眼差し…

 悪魔のような不気味な笑み…

 そして暗いオーラ…

 何かに取り憑かれたような雰囲気の真由から俺は殺されるのか?

 刄を俺に向けて来た真由。

「天崎くん、この私に付きまとった報いを受けてもらうから」

 俺は必死に説得し始める。

「目を覚ましてくれよ真由! 堀田に操られているんだ!」