鋭い刄が俺の向かって来た。

 これで俺は死ぬ! 

 …こう思った時だ。

 真由が堀田の腕をガシッとつかんで待ったをかけた。

「はいストップ!」

「うん? どうしたんだ?」と真由に見やる堀田。

「最後の締め、私に…やらせて?」

「え? 君が?」

 真由は俺を見下すような表情で言った。

「この男、私をずっと付きまとってウザいから」

「それで君自身が始末したいんだ?」

「そう」