言われるがまま着席した真由に香織さんが話しかけた。

「質問するね真由」

「え? 質問?」

「ねー真由? この頃、天崎くんと殆ど話さないよねー? どうしたの?」

「え? 私が…誰と?」

 あれ?

 真由、質問をしっかりと聞いていないのかな?

「天崎くんだよ天崎くん」と言って新島さんは俺の方に指差した。

「…」

 真由は俺の方に振り向いた。
 ジッと俺を見つめ始める真由に俺は不安を抱き始める。
 何だか不思議そうな顔をするからだ。