この時、俺の身体が金縛りに遭ったような状態になった。
 手足や首が全く動かないのだ。

「ごちゃごちゃと、ウルサイんだよ君は」

 堀田め!

 俺に変な魔法をかけやがって!

 手に持っているスティックのような道具は魔法の杖ってヤツか!?

  先端を俺の方に向けている。

「く…! クソォ! 身体が!」

「今度は僕自身で君を消してあげるよ」と堀田は言うと杖を持っていない方の手を突き出した。

 杖の先端から紫色の光がカミナリみたいに放たれ、俺の身体を直撃した。