ちょっと考えて、エイルさんはうなづく。

「その可能性は…、大きいですね」

「あなたの魔法じゃ効果なかったんだねー?」

 奈緒さんはエイルさんに不満をあらわにした。

「申し訳ありません。私の力不足で」と頭を下げるエイルさん。

 俺は言う。

「真由はどこで堀田と会っているかだよ」

 浦本のスマホに電話がかかってきた。
 久保からだ。
 一言二言話し後、電話を切る。

「真由は、やっぱり堀田のウチにいるみたいね」

「久保は、知ってたのかな?」