これには奈緒さんがショックを受けてしまう。

「エイルさーん! これって、どう言う事なのぉーッ!?」

 顔を真っ赤にし、かなりの興奮状態でエイルさんに迫る奈緒さん。

「え! え! ええっと…これは!」

 エイルさんにとっては想定外の事が起きたものだから、どう返答したらイイのか分からずオドオドするばかりだ。

 想定外の状況になったワケは俺には理解出来る。

「ええっと…、防御…ナントカ魔法をかけても効果が無いぐらい、かなりの量の魔毒が全身の隅々奥まで回ってしまっていた。…僕の推測ですけど」