「間に合って良かった」

 エイルさんは安堵の表情を見せる。
 俺の事はともかく、真由の様子が気になった。

「黒沢真由は今、どうなっているんですか?」

「安全の為に自宅待機してもらっていますよ」

 堀田に狙われないよう自宅待機させ、更に真由の身体に防御シールド魔法をかけているとエイルさんは状況説明した。

 俺との親しい関係や堀田との関係の記憶一切が封印されているとか言っているけど、何だか専門的で難しい。
 要は真由は今、安全な状態で過ごしているって事なのだろう。

「ちょっとは安心してイイのかな?」と俺。