「身体の細胞の奥の奥まで染み込んでしまっている魔毒エネルギーのウィルスを、熱光魔法で持って排泄する事が出来たんです」

 ベットに横たわったまま昏睡状態になっている俺の身体に、エイルさんは光をジックリと放射して解毒を行なってくれたのだ。
 てっきり浦本か凛がやってくれたと思ったらエイルさんだったのか。

 浦本が言う。

「私が天崎の状況を説明したらエイルさんは引き受けてくれたんだよ」

「そうなんだ。それはどうも」

 俺はエイルさんに礼を言った。 

「いえいえ、どーも」とエイルさんは頭を下げる。