「初めまして天崎くーん! エイルと申しまーす!」

「えい…? る…さん?」

 俺を君付けで呼ぶこの女のコ、何なんだ?

「私のちょっとした知り合いのお姉さんで、魔女見習いの人だよ」と浦本。

「魔女…見習いさん?」

「私が通う魔法塾の師範の命令を受けて天崎くんと黒沢さんを救いに参りました」

 よろしくと言ってエイルさんは両手で俺に握手をして来た。
 賑やかそうな人だ。
 それに清純派の美少女だし、良い雰囲気だ。

「エイルさんが…僕を?」