真由は顔をしかめてこう言った。

「誰なのこのコ? 私の高校時代にいたクラスの男子の名前を語るなんて、なーんか怪しいなー? それにパジャマの格好でいるなんて、変質者?」

「…」

 今のセリフに俺は返す言葉が出ない。

「さっきお店で叫んだヤツだよ。君に会いに店に来たみたいだね」

「私に会いに?」

「何でも昔、君と交際していたらしいけど」

「知らないなー」

 真由!?

 俺の事を忘れたって言うのか!?

ショックを受ける俺。