店のオーナーの男性が俺の所に来た。

「君は誰なの? パジャマ姿で店に入って来るなんて何のつもり?」

「あ…、えーっと…」

 何て説明したらイイのか俺には分からない。
 気が付いたらパジャマのまま大学のキャンパス内に立っていたし、ずっと周りの人たちには姿が見えない状態だった。

 それが今、叫んだら急に姿が見えるようになったのだから、説明しようがないのだ。

「ちょっと彩香ちゃーん! 警察呼んでー!」

 オーナーが指示した相手は店で働く若いウェイトレスさんだ。