「そーんなに早くからー! どんなキッカケだったのかなー?」

 真由が答える。

「学校の売店で買い物しようとして財布を忘れて困っていた時に彼が立て替えてくれました。それで、その礼を言った事がキッカケなんです」

 え?

 ちょっと待て真由!

 ゼニ立て替えたのは、この俺なんだけど!

 ウンウンとうなずく女の人。

「お金を代わりに支払ってくれたのが出会いのキッカケとなったんだー。ドキッとなっちゃうような運命的な出会いだねー」

「そうですねー」