天崎くんと親しくなった私は一緒に遊んだり、どこかへ出かけたりしていたと言う。
 お互い家族同士が親しくなるぐらい深い仲だとか。

 そうなんだ?

 マジで私は覚えていないんだけど。
 私の方は天崎くんの事を思い出そうとした。
 でもなかなか思い出せない。

「あーん! 思い出せないよー!」と泣きそうになる私。

 必死に思い出そうとするから焦ってしまい、イラッとなってしまうのだ。

 ハハ!

 お姉ちゃんが笑い出し、私の肩をポンポンと手で叩いた。

「無理に思い出さなくてもイイんだよ!」

「あー、でも…」