「当然、好きだよね?」

「…別に、好きでも嫌いでも…」

 イヤだなー、お姉ちゃんったら。
 隣にいる男子を好きなのかって質問しちゃうなんて。

 天崎くんは単に同じクラス仲間で、お互い席が隣同士だけ。
 別に好きとか嫌いとか、そう言った意識は持っていないのに。

 お姉ちゃんは私の顔をジィーッと見つめ、更に私の額に手を当てて熱を確認した。
 熱はないようねとブツブツ言って話しかけて来る。

「アンタは天崎翔平くんと親しい。一緒に下校したり、休日には遊びに行ったり、いつも2人一緒で行動している」

「なーにそれ? 私が天崎くんと…、そんなあり得ない」

「でも事実なんだよ」