凛は軽く俺の背中をポンポンと叩いた。

「もー慌てない慌てない」

 俺がソワソワしているものだから、凛は気持ちを落ち着かせようとする。

「そうだけど! 母さんが!」

「お母さんは大丈夫だと思うよ。そんなに心配する事はないから」

「…そうか」

 凛の言った事や勘って意外と当たるのだ。
 コイツが言うんだから間違いないだろう。

「翔平も大丈夫だから、帰っても安心だよ。私ももう帰るから」と言って凛は俺を抱きしめた。

 凛に礼を言うと俺はすぐに自宅に戻った。

 色々と聞きたい事があるけど、それは後日に置いといて先に母さんだ!