「なーに言っているんだ? 俺だよ」

 クッソォー!

 勝手に通話して、電話を切りやがった。
 しかもスマホを遠くへ放り投げてしまったし。

「ふざけんなよテメェ! なーに勝手な事をやってんだよ!?」と俺は怒りをぶつけた。

 ニセモノは俺の頬を撫でやがる。

「今夜は楽しいよねー? 翔平と2人っきりだしぃ、思いっきり遊ぼ」

「誰だお前?」

「うーん? 翔平?」

「真由の姿になりやがって! 誰なんだよお前!?」