「なーんで…」と俺が喋ろうとしたら、いつの間にか真由がそばにいた。

　俺も浦本もビックリ！

「なーに２人でコソコソ会話しているのかなー？」

　目を細めニヤけ顔で迫って来る。

「あ！　いや別に！　大事な話しをしていただけ！」

「ふーん、どーんな話し？」

「あ、ええっと！」

　俺はタジタジとなった。

「私も加えてくれないのぅ〜？」

「いや！　別にそんなつもりは！」

　浦本が真由の肩をポンポンと叩く。

「ウチのお母さんが今日、天崎のお母さんと一緒に出かけるって言う話しをしていただけだよ。別に大事な話しじゃないから」