作品を見て真由は驚き、感激していた。
 写真の真由に顔を触れるハリス。

「エレナ…、君は僕だけの者だ。君無くして生きていけないんだ。僕の切ない気持ちを分かってくれるね」

 ハリスは思っていた。
 エレナこと真由を完全に我が物にするには天崎翔平が邪魔である事をだ。
 恋愛魔法で真由の意識を自分の方に向けさせてはいるけれど、まだ天崎への思いが残っている事は分かっている。

 だから邪魔なのだ。

 どうすればイイのか?

 ただ1つ…


 ヤツを消す事…。