「堀田くん、魔法術を与えるべきでなかった事を僕が後悔するぐらいの何か大変な悪さしたのかのかな?」

「私のクラスのコに魔法をかけているんだよ」

「痛いに目に遭わせたとか?」

「って言うか…、特定の人間だけを意識しなくてしまう魔法を使ったみたい」

 マスターが上条さんが注文したカクテルを持って来た。
 ゆっくりと上品に上条さんはカクテルをすすり始める。

 浦本は学校で起きている事を上条さんに詳しく説明した。
 話しを聞いて上条さんの表情は穏やかではない。

「人の心を弄ぶ禁断の魔法を、己の私欲の為に使うとは呆れた男だな彼は」