「話しはここでやろうか? イイかなミサ?」

「うん、イイんじゃない?」

 浦本も状況を見てここで話しをしてもイイと思った。

 俺は真由に右手を握られたまま椅子に腰掛けた。
 久保たちは壁や窓に寄りかかっている。

「真由の天崎への思いは完全にはなくなっていないんだねー」

「本当だったら、それって凄いよね」

 新島さんも日比野嬢も真由の思いの強さに関心を寄せている。

「そもそも、なーんで真由は天崎を無視したかだよね。何か知っているんでしょう?」