久保が言う。

「天崎は心配しなくてもイイ。私の方から上手く話しを付けるから」

「…」

 どうなのかなー?
 
「不安なの?」と新島さんは俺の顔を覗き込むようにして質問して来た。

「ええっと…」

 返答しない俺。
 何かテキトーな理由でも付けて、行くのをやめておこうかと考えた。
 急にオフクロが具合が悪くなったから俺がそばにいてあげなくならなくなったとか言ったりして。
 
 俺は頭を掻きながら、心の整理をしていた。
 2人が俺に注目する。

「どうするかは天崎自身が決めなよ?」

 俺の心境を察した久保さんがこう言った。